恋愛を科学する

現役東大生が昨今の恋愛研究や、自身の恋愛研究を紹介します。既存のメディアの均一的な情報に皆さんの恋愛が左右されることがないよう、実際の恋愛のありようや、行われている恋愛研究など最新の知見を通して知ってもらえたらなと思います。行動経済学・メディア学・社会心理学なら少しは語れる。かも。

血液型占いは的中するのかー恋愛を社会心理学から科学するー

こんにちは。本郷キャンパスが広すぎて、休み時間の10分では移動が間に合わない日々を過ごしています。わなみあやです。

あと、空きコマ過ごす場所がなくて、どうしようかなとか思ったり、勉強が間に合わないけどやりたくないなあとか最近は思っています。月曜2限しんどい。みんな勉強するのがデフォだから、なんとかしないとおいてけぼりになってしまうんですよね。さて、どうしたものか…

 

さて、今日のテーマは「血液型占い」についてです。一度は気にした方も多いのではないのでしょうか。何型と何型の人は相性が良いなどということがよく言われていたものです。また、あるネットメディアではA型牡羊座の性格や特徴5選などといった記事が未だに掲載されています。

結論から言ってしまうと、まったく科学的根拠はありません。血液型によって、性格が決定することはありません。並びに、恋愛が血液型に影響を受けることはありません。このことは、あまりにも多くの論文が主張し続けたとおりです。

では、なぜここまで信じられるようになってしまったのか。また、なぜ根拠がないことがあたかも事実として語られるのか。この疑問を社会心理学を使って解決したいと思います。

①「占いの予言が的中するとき」

村上幸史(2005)「占いの予言が「的中する」とき」では、占いの予言が的中と受け取られる過程を検討している。この論文は、運勢の占いに関して、特質を考察している。占いの記述のされ方にはパターンがあり、1つの星座の1回分の占いの文章では、「断定的運勢が先に述べられ、その根拠にアドバイス的に運勢を提示する内容(可変的運勢の記述)で締めくくられると述べている。そのことから、「占いに述べられていないことは、後で想起されない」ということが理解できる。

②自分の都合の良いものしか見ない「確証バイアス」「見たものすべて効果」

自分が読んで、自分にあてはまるものや、都合のいいものしか覚えていないというのが往々にあるでしょう。そのようなことは、確証バイアスとして語られます。

③A型は几帳面であるように”振る舞う社会”ー自己予言の成就とプライミング効果

数年前に、「○型自分の説明書」というのが流行ったのが記憶に新しいかと思いますが、そのように社会に現れた「A型は几帳面」「B型はおおざっぱ」などの言説が人々を規定しかねないことがあるのです。

 

占いは、当たるも八掛、当たらぬも八掛とはよく言われたものです。あまり深刻に血液型占いを信じすぎることなく、都合の良いものを意識して行動するだけで、「科学的に」良い出来事を呼び寄せることができるかもしれません。