恋愛を科学する

現役東大生が昨今の恋愛研究や、自身の恋愛研究を紹介します。既存のメディアの均一的な情報に皆さんの恋愛が左右されることがないよう、実際の恋愛のありようや、行われている恋愛研究など最新の知見を通して知ってもらえたらなと思います。行動経済学・メディア学・社会心理学なら少しは語れる。かも。

恋愛を科学する~モテを科学する②~

こんにちは。わなみあやです。なーーーーーにも予定のない三連休、素敵で仕方ないですね…

 

 

 

今日はモテを科学する②と題しまして、じゃあ実際に自分の考え方はいいからモテにつながる行動を教えろやという声にお応えしたく、「顔はモテにつながるか?」ということについて考察していきます。

 

☆かわいいから、かっこいいからもてるんでしょ?

どうなんでしょうかね。案外そうでもないかもしれないですよ?

高嶺の花を羨むより、足元の草を拾えとはよくいったもので、それは買い手のみならず、売り手にも当てはまるのです。高嶺の花になってしまうと、羨まれるだけなんですよね。

例えば、男性が女性にナンパする状況を考えてみましょう(男女逆でも別にかまいません。)

この時、男性の女性に対する評価は女性の顔によってのみくだされるとします。あと、男性の数は女性の数と同数とします。そんで、付き合わないよりかはだれかと付き合った方がみんなうれしくなるとします。

 

そ、し、た、ら、みーんな顔が一番いい女性1に群がりますよね、顔にだけ目が向くとするならば。

このシチュエーションは、合コンなどにも当てはまるんじゃないんですか?

 

さあ、でも実際はそんなことないわけでして、それは「無意識に人々が自分の市場における評価を理解しており、そのもとで効用を最大化するように振る舞っている」からです。

 

前述の社会に一つルールを加えます。ナンパする女性は、一回しか決められないとします。

そしたら、顔が一番いい女性に群がることはなくなるでしょう。

(各設定で、そのルールのもと行動するとしたらどうするの?って自分で考えてみるとよいと思います。)

顔がいい人って、手を出されにくく理想になってしまう人っていますよね。顔がいいことって、必ずしも善であるわけではないんですよね。

 

☆わかったから、じゃあどうすればいいのか教えなさいよ

『恋愛を数学する』では、顔の評価と出会い系アプリで受け取るメッセージの関係は、以下のようにあらわされると述べています。 

メッセージ数=0.4N(1)-0.5N(2)-0.1N(4)+0.9N(5)+k Kはどれほど自分が活発かを示す定数。N(a)は自分の顔を5段階でa段階と評価した人の人数。 

特筆すべき点は、2,4と評価した人が多いと、メッセージをもらう数が下がるということ、1をつけられると逆に増えることではないでしょうか。ここにおいて、そこそこかわいいと思われるより、特定の人以外にはブスと思われたほうがいいことがわかる。 

 

あなたを好きになってくれる人は、たとえコンプレックスが存在しようと、それでも好きになってくれます。

だから、例えばトプ画とか、SNSで載せる写真でいい映りしてる写真ばかり載せようとしている社会、あんまりモテには続いてないんですよ。

 

 

 

 

とはいっても、なかなか難しいよね。自分の映りのよくない写真を載せるのって。