恋愛を科学する

現役東大生が昨今の恋愛研究や、自身の恋愛研究を紹介します。既存のメディアの均一的な情報に皆さんの恋愛が左右されることがないよう、実際の恋愛のありようや、行われている恋愛研究など最新の知見を通して知ってもらえたらなと思います。行動経済学・メディア学・社会心理学なら少しは語れる。かも。

恋愛の5段階の説明

こんにちは。

今日も本郷キャンパスのECCS端末で、恋愛に関しての研究をすすめていました。わなみあやです。
いずれ本郷キャンパスでの日常に関してもお伝えできればなあと思ってるんですけどね。案外普通の大学生と同じようなことしてますよ。たとえ本郷の東大生といえども…

さて、今回のテーマは、恋愛の5段階に関する説明です。

まず、1つ目。George Levingerによると、恋愛のプロセスは大きく分けて5つあります。Attraction,Building,Continuation,Deterioration,Endingの5つです。一つずつ、順に説明していきます。

①Attraction(出会い)
これまでの経験からご存知かと思いますが、見栄えは第一印象を形成する上で非常に大切なものです。恋愛関係の形成全部が見栄えに依拠しているわけではありませんが、きっかけとして重要なものになります。生態学から考えると、説明がつくでしょう。我々は生き残るために、よりよい種を探さんとするのです。出会いというのは、ただ単に最初のステップであるので、今後の展開がより重要です。

②Building(関係形成)
ここにおいて私たちは恋人候補を特定し、より仲良くなろうとします。短い会話などを通し、うわべだけの会話にとどまらない形で、付き合う可能性のある異性と親密になっていきます。共通の趣味や価値観を見つけ始め、他愛もない会話をして仲良くなっていくのです。

③Continuation(関係の継続)
この段階までくると、「相手に惹かれている」状態であるといえます。また、相手との共通認識が芽生えています。さらに相手に自己を開示する段階ともいえるでしょう。しかしながらも、注意深くある必要があります。健全な関係の育成には、成熟した人間性が要求され、自己提示の程度には、バランスが取れていないといけないのです。

④Deterioration(関係の劣化)
すべての関係が続くわけではないのですから、時にはかつてほど満足感が得られないことがあるでしょう。そんなとき、恋人との関係が劣化したと感じます。何か関係を維持するのにできることがあるときもありますが、何もなす術がないときもあります。それは、恋人とは違う道を歩み始めている、ということかもしれません。

⑤Ending(別れ)
一緒にいるより、別れたほうが互いのためだということを両者が認識している期です。たいていは、片方がもう一方より関係維持のために努力をしてきています。その努力をしてきた側が、不安や嫉妬を覚えている場合、両者の間に起こった出来事はよくないように受け取られます。しかし、大人の態度でふるまい、話し合い、単に相容れなかったり、タイミングが悪かったなという結論に至れば、関係の解消は難なく終わります。

 

このように、恋愛関係は5つのステップに分かれます。必ずしも恋愛は「素晴らしい結末」をもたらすものではないのです。(すでに皆さんはお分かりのこととは思いますが…)今後は、この分類を意識しながら執筆を進めていく予定です。